ロコモティブシンドローム

ロコモティブシンドローム(運動器症候群)通称"ロコモ"をご存知ですか?

ロコモとは、筋肉や骨、関節などの働きが衰えてしまい、移動機能が低下している状態のこと。

進行してしまうと日常生活での自立度が低下し、ゆくゆくは介護が必要になることも…!

<ロコモを放置するとやがて介護が必要な身体に…>

 

①運動器の働きが衰える

筋肉・骨・関節などの運動器の働きが衰えると、その影響は全身に及びます。

 

②移動機能が低下

痛みが現れ、移動機能が低下し、歩くことが困難になります。さらにバランス能力も低下し、転倒して骨折する危険も!

 

③最終的には寝たきりに

歩くことが困難になると、普段の生活に介護が必要になったり、最終的には寝たきりになってしまいます。

ロコモの怖さが分かったところで、簡単なロコモチェックで自分の身体をチェックしてみましょう!

<こんな症状ありませんか?簡単ロコモチェック!>

□片脚立ちで靴下がはけない

□家の中でつまづいたり滑ったりする

□階段を上がるのに手すりが必要である

□家のやや重いもの(掃除機や布団など)の扱いが困難である

□2Kg程度(1リットルの牛乳パック2本程度)の買い物をして持ち帰るのが困難である

□15分ぐらい続けて歩くことが出来ない

□横断歩道を青信号で渡り切れない

 →1つでも当てはまったらロコモの可能性が…

  でも大丈夫!今からでもロコモトレーニングで無理なく身体を鍛えましょう!

注意!

・無理に試して転んだりしないように注意してください。

・腰や関節の痛み、筋力の衰え、ふらつきといった症状がある場合などは、まず医師の診察を受けてください。

トレーニング①バランス能力アップ「片脚立ち」 

回数の目安:左右1分間ずつ×1日3回

 

1.机などの横に背筋を真っすぐにして立ちます。

2.片方の脚を床に着かない程度に持ち上げ、1分間保ち、ゆっくり脚を下ろします。

 ※片脚立ちが難しい人は机に手をついて行います。

ポイント:転倒しないよう、必ず机などのそばで行ってください。

トレーニング②下肢筋力アップ「スクワット」 

回数の目安:1セット5~6回×1日3回

 

1.脚を肩幅より広めにして立ち、つま先は30度くらい外に開きます。

2.膝がつま先より前に出ないように、お尻を後ろに引きながら身体を沈めます。

 膝が足の人差し指の方向を向くように注意。

 ※スクワットが難しい人は、いすに腰掛けた状態から机に手をついてゆっくり立ち上がり、ゆっくり座る動作を繰り返します。

ポイント:・動作中は息を止めずに、深呼吸するペースで繰り返します。

     ・膝は90度以上曲げないようにします。

     ・太もも前後の筋肉に力が入っていることを意識して行いましょう。

 

<ロコモ対策のポイントは日頃のちょっとしたトレーニング!>

自分の足で元気に歩ける健康寿命※を延ばすため、今日からロコモ対策を始めませんか!?

※健康寿命…日常的に介護を必要とせず、自立した生活ができる期間のこと。

【参考】㈱社会保険出版社「ロコモ対策」