「冬の感染症と対策」特集

最近、急に寒くなってきました。冬は、インフルエンザ・ノロウイルス・マイコプラズマ肺炎 等々、感染症が流行する時期。今回は、マイコプラズマ肺炎と感染症の予防法について紹介します。

 

大人も油断禁物!「マイコプラズマ肺炎」とは?

普通の肺炎との違い

「肺炎」という名前だからと言って、必ずしも肺炎になるとは限りません。感染の流れとしては、まずマイコプラズマ肺炎の原因である微生物が気道に感染します。

呼吸系に感染すると、上記炎症・咽頭炎・気管支炎・肺炎になります。特に、肺で増殖するので肺炎を起こしやすく、マイコプラズマ肺炎と呼ばれています。

 

 

症状

のどの痛み

鼻水、鼻づまり

37℃程度の微熱から39℃以上の高熱

咳、痰のからむ咳(解熱しても1ヶ月近く続く症状)

喘息がある場合、喘息の悪化、喘鳴(ゼイゼイ・ヒューヒューといった呼吸)

呼吸がしにくい呼吸困難

 

潜伏期間は1~3週間

痰や唾液、咳で人にうつります(飛沫感染や接触感染)。小・中学校での流行が多く、大人の場合はかかることで多少の免疫力がつきますが、免疫を長く維持しにくいため何年かごとに流行を繰り返します。

飛沫感染
飛沫感染
接触感染
接触感染

感染症を予防しよう!

マイコプラズマ肺炎も含め、冬は感染症が流行する季節です。感染症対策をしっかりして、病気知らずの冬にしましょう!

 

①飛沫感染・接触感染を防ぐ

こまめな手洗いを心がけましょう。外出時は顔に手を持っていかないようにし、食事前の手洗いを心がけましょう。

 

②予防接種を受ける

予防接種を受けることで、感染症発症の可能性を低下させます。もし発症しても重い症状になるのを防ぎます。

 

③免疫力を高める

免疫力が弱っていると、感染症に感染しやすくなります。さらに、感染したときに悪化しやすくなります。普段からバランスの良い食事と適度な運動、十分な睡眠を心がけましょう。

 

④乾燥を防ぐ

風邪やインフルエンザウイルスは、湿度40%をきると活発になります。湿度40%以上を保つことを心がけましょう!今すぐできるお部屋の乾燥対策を5つご紹介いたします。

●濡れたタオル・洗濯物を干す

●水を入れたコップを置く

●霧吹きで部屋中に水を撒く

●石油ストーブをつける(石油を燃焼させると水が発生するため、加湿ができます)

●お風呂の扉を開けっぱなしにする(湯船にお湯を入れた状態で、部屋全体に湯気を行き渡らせます)